JINDAI SPOT LIGHT

最善の一手で織りなされた棋譜は、
まるで芸術作品のよう

国際日本学部 日本文化学科 3年
家入 嶺馬さん
Ryoma IEIRI

5歳で出合った将棋が
いつしか日常から切り離せない存在に。
盤を通して相手との
コミュニケーションを楽しむ

幼少の頃から将棋に親しみ、『第44回全国アマ将棋レーディング選手権A級戦』で優勝するなど素晴らしい成績を残している家入嶺馬さん。

「将棋と出合ったのは5歳の頃です。父から教わり、3歳上の兄が地域の教室に通い出したのを機に、私も本格的に習いはじめました。すぐに夢中になり、小学校二年生の頃には父や兄を負かすようになっていました」

週に1〜2回は将棋教室に通い、その他の日はオンライン対戦で腕を磨く毎日。高校生まではプロを目指し、将棋が1日のほとんどを占めるほど熱中していた。プロになる壁は厚かったが、大学でも「将棋を続けたい」という思いから、神大に進学後は将棋部に入部。現在は主将という立場で他大学との交流戦や団体戦にも参加している。

「将棋部では個人で勝ち上がることだけではなく、将棋部全体で成長することを念頭に置いて活動しています。目先の結果ではなく、部員一人ひとりの成長を通じて将棋部全体が繁栄していくことが大切だと考えています」

大会でも活躍する家入さんにとって、将棋の面白さとは何か。

「お互いが全力でぶつかり、拮抗している瞬間がこの上なく面白いんです。対局は勝ち負けを前提としたものですが、熟考した一手で繰り広げられた棋譜は、対戦相手と共に作り上げた芸術作品のように思えるときがあります。最善を尽くした合った将棋は、本当に美しいものです。」

現在は、部活動や大学の枠を越えて、将棋のさらなる普及に挑戦中だ。

「将棋教室で指導したり、子どもに教えたり、あるいは将棋イベントの運営でもいいんです。大学卒業後は、さまざまな人に将棋を楽しんでもらえる環境づくりに関わっていきたいと思っています。もちろんプレイヤーとしても、まだまだ頑張っていきます!」

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