ゼミ・研究室探訪

ゼミ・名称

笹川俊ゼミナール

学部・学科

人間科学部 人間科学科

研究テーマ

脳・神経系によるヒトの運動制御

2年生の間は、教科書の輪読会や機材を使った実験などをとおして、基礎知識の習得に励む。3年生になると、個人研究がスタート。テーマを決めて計画を立て、データを収集する。4年生は、集めたデータを基に卒業研究をまとめる。

Member

楽しくのびのびと学べる場所だから
自然と研究に没頭できる

和やかな雰囲気も笹川ゼミの魅力。実験や発表には全員が熱心に取り組みつつも、その場にはいつも笑顔があふれている。楽しみながら研究できることが、一人ひとりのモチベーションや成果につながっているのかもしれない。

「人間の動き」への脳や神経の関わりを研究
先生と学生がフラットな関係で
“ともに学ぶ”ゼミ

笹川ゼミの研究テーマは、「人間の動き」。立つ、歩くといった日常動作から、走る、跳ぶ、泳ぐ、投げるなどのスポーツ動作まで、さまざまな動きを脳や神経がどのようにコントロールしているかを調査している。
「私自身は、研究室の一部の学生たちと一緒に、“高齢者の転倒予防”に関する研究を進めています。具体的には『竹山団地プロジェクト』に参加し、フォースプレートやモーションキャプチャといった専用機材を使って、居住者である高齢者の方々のデータを取得。そこから加齢に伴う体のバランスの変化や、その男女差などを分析します。研究をまとめた論文は、昨年の『Frontiers in Aging Neuroscience』(科学誌)にも掲載されました。
学生たちの卒業研究のテーマは、それぞれの興味関心に基づいて自由に設定してもらっています。例えば、野球をやっている学生は、“ピッチング動作”に焦点を当てた研究に取り組んでいますよ」

そんな笹川ゼミは、多数の学生から応募があるゼミとしても知られる。人気の理由には、研究内容はもちろん、笹川先生の人柄やゼミの雰囲気もあるようだ。
「学生と接する際に心がけているのは、“ともに学ぶこと”です。教えるのではなくて、一緒に考える。自身が褒められた大学生ではなかったのであまり強くいえないという気持ちもありますが(笑)、学生たちにはのびのびと研究してほしいので。私があれこれ指導しなくても、みんな自然と成長していきますよ」

学生と同じ目線に立ち、その自主性を尊重する笹川先生。最後に、ゼミ選択や進路を考えるうえでのアドバイスも送ってくれた。
「視野を広げることは大切だと思います。私自身も、天文学を学ぼうと考えて大学に進学したものの、趣味で体づくりや格闘技をやるうちに“運動の仕組み”に興味をもつように。そこから研究にのめり込み、今に至っています。みなさんも“これ”と決めすぎず、興味の幅を広げてみてはいかがでしょうか?」

Voice_01

真面目で熱心な仲間に囲まれて、
前向きに研究に取り組んでいます

菊地 咲南さん
人間科学部 人間科学科 3年

笹川ゼミのメンバーは真面目な学生ばかりで、みんな熱心に実験に取り組んでいます。また、個性豊かな研究テーマを設定している学生が多く、お互いの発表を聞くのがいつも楽しみです。

Voice_02

一人ひとりが自身の役割を果たしつつ、
お互いに助け合っています

新嘉喜 鈴さん
人間科学部 人間科学科 3年

私は今、グループの仲間と「シャウトの有無が膝関節の伸張性筋力発揮にどのような影響を与えるか」を研究しています。実験をする機会が多いのですが、お互いに助け合いながら進められています。

Voice_03

ケガに悩んだ経験から、
体や運動に興味をもつようになりました

菅井 王太さん
人間科学部 人間科学科 3年

私は小学校1年生からサッカーを続けており、何度もケガに悩まされてきました。そんな経験から、筋肉や関節について学びたいと考え、笹川ゼミを選択。また、以前から笹川ゼミに所属している友人に「楽しいゼミだよ」と聞いたことも決め手でした。

意外な一面を発見!?

実は私、
料理男子
なんです!

小学校の家庭科の授業で料理のおもしろさに気づきました。それから料理が好きになり、現在は時々家族の夕食づくりをしています。愛用の中華鍋でつくるチャーハンが好評です!

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