ゼミ・研究室探訪

ゼミ・名称

中村ジェニスゼミナール

学部・学科

外国語学部 英語英文学科

研究テーマ

マルチリンガリズム

3年生の前半は心理言語学を中心にマルチリンガリズム(多言語主義)の基礎を学び、後半はフィールドワークを行うなど社会のマルチリンガリズムを学習、実践。4年生は各々が決めたテーマで卒論制作を行う。講義は英語で行うのが原則だが、ケースによって適宜、先生が日本語でフォロー。英語に自信がない学生にも挑戦してほしいとのこと。

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マルチリンガリズムは、日本ではまだ研究が進んでない分野なので、学生の調査も貴重。みんなで研究データを集めて分析してみましょう

2期生となる3年生の集合写真。新しいゼミだが人数は多い。留学生や海外にルーツをもつ学生も複数名在籍。「多言語社会を研究するゼミですから、なるべく多彩な学生で構成したいと思っています」(中村先生)

多文化共生が進む日本社会において人々の架け橋になれるような人材を育成する

ゼミでは、多言語が共存するマルチリンガリズム(多言語主義)において、人が複数の言語を身につける過程や方法、日常のなかでどう使い分けているかを研究しています」

中村ジェニス先生が生まれ育ったマレーシアは多民族国家。自然とマレー語、英語、中国語を話せるようになったという。「ゼミでは多言語と多文化の知識を学生と共有し、多言語を用いる脳の働きなども含めた心理言語学と、街の案内板など言語景観を調査・分析する社会言語学、あるいは教育学からのアプローチでいっしょにマルチリンガリズムを検証します。横浜は国際的な都市。学生と街に出て調査をすることもありますよ」

卒論のテーマは医療機関と避難情報の多言語サービスの検証からワーキングホリデーで外国語を身につけた過程の考察、地元の街の言語景観調査まで幅広い。「今後、多文化共生が進みそうな日本では、マルチリンガリズムの重要度も増すと感じています。さまざまな領域で多言語社会を理解している人材が重宝されるでしょう。私は研究と教育を通してみんなが住みやすい街と社会の形成に貢献したい。学生にも日本と海外をつなぐ架け橋になってほしいと思っています」

ゼミではプロジェクトとプレゼンが多い。学生がレポートの代わりに研究テーマに関連したビデオを作成し、ゼミで発表することもある。「学んだことをどう応用するかは自分次第」(中村先生)と自ら興味をもって取り組む姿勢が問われる。

みなとみらいキャンパスから近い横浜中華街で言語景観フィールドワーク。「ゼミの時間内でも気軽にフィールドワークができるのはみなとみらいキャンパスの長所。観光地的な場所ではなく、昔から海外にルーツをもつ人が暮らすエリアに足を運ぶことを意識しています」(中村先生)

意外な一面を発見!?

私は
ひとり旅
が好きです!

ひとり旅が好きで、学生時代はバックパッカーとして貧乏旅行もしていました(笑)。グループ旅行も楽しいですが、ひとりだと芸術作品とも落ち着いて向き合えます。好きなエリアは地中海の国々。クロアチアのドブロブニク(写真)は美しかったですね。女性のひとり旅は危険もあるので無条件におすすめはできませんが、まずは国内の一泊旅行からはじめてみてはいかがでしょうか。ひとり旅を終えると自信にもなりますよ。

※取材当時の内容です
(2022年10月発行「神大スタイル336号」より)

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