ゼミ・研究室探訪

ゼミ・名称

山本信太郎ゼミナール

学部・学科

国際日本学部 国際文化交流学科

研究テーマ

ヨーロッパの歴史

山本先生の専門は特にウェールズを中心としたイギリスの宗教改革について。ただしゼミで研究するテーマは、西洋史にまつわるものであれば自由。2年次に「世界史リブレット」という冊子をもとに2人1組で発表を行い、研究の作法を学んでテーマを絞り込んでゆく

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「フランスが好き」「ドラキュラが気になる」など、どんな動機でも、情熱さえあれば研究テーマになります!

ゼミ生は上限15名だが、山本ゼミの今年の4年生は総勢6名。いわば少数精鋭。大切なのはやる気と情熱。最初は漠然とした西洋史への興味も、ゼミで学び、先生の助言を受けるうちに具体的なかたちになっていく

自ら興味を持つテーマを選び出し、
他の追随を許さないほど探求する醍醐味

ゼミのテーマは「ヨーロッパの歴史(アメリカやオーストラリアなども含む)」と広範囲に渡るが、そこには先生のある思いがある。

「歴史学の研究対象は、過去に行われた『人間のあらゆる営み』。〝誰がなんと言おうと自分はこれがおもしろい!〞というテーマを見つけて、全力で取り組んでもらいたいです」

ゼミの卒業生が残していった卒業論文のテーマは実にユニークだ。たとえば「切り裂きジャック事件の大衆紙と高級紙による報道の違い」、「第一次世界大戦中のイギリスとドイツの『クリスマス休戦』は本当に美談だったのか」などなど。なかには「UKロックとブリティッシュロックの違い」について熱く論じたものも。「西洋史は日本語訳の文献がとても多いので、語学力の点で尻込みする必要はありません。卒論制作は決して楽ではありませんが、みなさんが見つけたテーマを掘り下げることは全力でサポートします」

こうして身に付けた力が、いずれは「人生の糧になる」という。

「人文学の神髄は、他の追随を許さないほど研究対象を極めること。自らテーマを選び、徹底的に掘り下げて研究し、論文を執筆した探求力と自信、喜びは仕事のみならず、必ず人生を豊かにすると思っています」

ゼミは基本、山本先生の研究室でとてもアットホームな雰囲気で行われる。ときにはお菓子が用意され、ときには授業を切り上げて学外へ出かけることも。「ただし、それを目当てにうちのゼミに来るとしんどいと思います(笑)」(山本先生)

大スクリーンを備えた教室に移動し、 DVDを鑑賞することも。『わが命つきるとも』は、王妃キャサリンとの離婚を画策したイギリス国王ヘンリ8世のイングランド国教会の設立と、当時の人文主義者トマス・モアとの確執を描いたイギリス史劇の名作映画

意外な一面を発見!?

私は
ウェルシュウイスキー
が好きです!

レッドドラゴンは私の研究対象であるウェールズのシンボル。それをあしらったウェルシュ(ウェールズの)ウイスキー「ペンダーリン」です。2004年、100年ぶりに復活した蒸留所でつくられたもので、神大の先生方にも好評をいただきました。それからみなさんマズいとおっしゃるんですが(笑)、“パブめし”も大好き。フィッシュ&チップスは言うに及ばず、なによりキドニーパイやハギスパイなどの臓物のパイがいいですね

※取材当時の内容です
(2022年7月発行「神大スタイル335号」より)

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