主体的に研究できる環境だから、
のびのびと学べる
郷田 祥吾さん
国際日本学部 歴史民俗学科 4年
山本ゼミの魅力のひとつが、研究テーマや進め方を自分で考えられるところです。山本先生は学生の意思を決して否定せず、受け入れたうえでアドバイスをくれるので、前向きな気持ちで研究に取り組めています。
山本志乃ゼミナール
国際日本学部 歴史民俗学科
民俗学(交通交易論)、旅行文化論
3年生は、決められたテーマに沿って研究し、フィールドワークのやり方など民俗学の基本を学ぶ。4年生になると、自分で決めたテーマに沿って卒業論文に取り組み、ゼミでの発表を重ねてブラッシュアップしていく。
一人ひとりが自分で考え、答えを出し、
気兼ねなく発信できる場所。
民俗学のおもしろみを体現した
「学生たちが自らつくるゼミ」です!
「民俗学のおもしろさのひとつに、調査地や方法を自分で発見して考えていくことがあります」と山本先生は話す。そのため、学生一人ひとりの興味や考えを尊重し、それに合わせた指導を心がけているという。
民俗学とは、公的な文字記録に残りにくい人々の生活文化を研究する学問だ。山本志乃ゼミナールでは、民俗学のなかでも「旅・移動・観光」に着目した研究を行っている。
「過去の卒論のテーマから例を挙げると、岩手県の三陸鉄道が地元の方々にとってどんな存在かを考察したり、信州の幕末期の豪農が秋葉街道をどう旅したかを分析したり、かつて品川にあった花街をめぐる地域の考え方の変遷を調査したりといったものがありました」
そんな山本ゼミで最も重要視しているのが、フィールドワークだ。
「自分の足で現地を歩き、人に会って情報を集めるフィールドワークは、民俗学の基本です。私自身も、これまでさまざまな地域でフィールドワークを行ってきました。大学時代には、研究テーマにしていた“市”について調査すべく、朝市に店を出していた農家の方の家に数週間単位で足かけ2年にわたって住まわせていただいたことも。農作業を手伝いながら、朝市へ同行し、お客さんとのやりとりを研究させてもらいましたよ。
そうした経験もふまえて、私は学生たちに“みなさんの本当の先生は地域の方々です”と常々伝えています。ぜひ多くの人々との縁から学びを得てほしいですね」
さらに山本先生は「フィールドワークを通して、その後の人生に役立つ力を養ってほしい」と続ける。
「フィールドワークを重ねるなかで、“自分で確かな情報を集め、それに基づいて考える力”を身につけてほしいです。民俗学の研究だけでなく、社会で生きていくうえできっと役立つことでしょう。
また、世の中にはさまざまな人がいて、その数だけ生き方があることも知ってほしいと思っています。その気づきはきっと、悩んだりつまずいたりしたときに支えになるはず。ぜひ民俗学を入口に視野を広げ、柔軟な心を育ててください」
2023年度に訪れた盛岡でのゼミ活動の様子
2022年度、2023年度に所属の学生により制作されたゼミ誌
主体的に研究できる環境だから、
のびのびと学べる
郷田 祥吾さん
国際日本学部 歴史民俗学科 4年
山本ゼミの魅力のひとつが、研究テーマや進め方を自分で考えられるところです。山本先生は学生の意思を決して否定せず、受け入れたうえでアドバイスをくれるので、前向きな気持ちで研究に取り組めています。
フィールドワークに取り組むなかで
「社会で役立つ力」を習得
後藤 和之さん
国際日本学部 歴史民俗学科 4年
私が山本ゼミを選んだのは、地域を訪れ、テーマについてよく知る方々に話を伺う「フィールドワーク」に興味があったからです。そこで培ったコミュニケーション能力は、社会に出てからもきっと役立つと感じています。
お互いに意見を伝えやすい
穏やかな雰囲気のゼミ
汀 真央さん
国際日本学部 歴史民俗学科 4年
3年次は「市とマチ」の研究に取り組み、県外でのフィールドワークも経験。現在は卒業論文を書くために個人で研究を進めていますが、ゼミは意見交換しやすい雰囲気で、仲間から学びを得られることも多いです!
実は私、
カゴ収集が
趣味
なんです!
フィールドワークで各地をめぐるなかでいつの間にか集まったカゴ。30年ほど前に石垣島で手に入れて以来、土地ごとに違う素材や作り方に魅了され、家の中はカゴだらけです。