PRESIDENT'S
MANIFESTO

新学長の決意表明

後編

この春から、神奈川大学の新学長に就任した
戸田龍介先生。
新しい大学の旗振り役として
神大をどこへ導くのか、
学生編集スタッフが取材を行いました。

戸田新学長ってどんな人? 過去や学生への想いを聞いてみた!

2025年4月1日から新しく学長に就任した戸田龍介先生を、学生編集スタッフが取材! 大学の未来について聞いたvol.1に続き、vol.2では戸田学長の学生時代や人柄に迫るインタビューの様子をお届けします。大学時代の過ごし方や進路などに迷っている学生にとって金言ともいえるメッセージをいただいたので、特に今悩みを抱えている方は必見です。

Thoughts

新学長 戸田龍介先生の想い

Profile

戸田 龍介先生

ひとりの先生として、人生の先輩として、神大生に伝えたいこと

戸田学長の大学時代のお話を聞かせてください!

実は、大学に入学した当初の私は志の高い学生ではありませんでした。「大学4年間=猶予期間」と捉え、社会に出て働く前に、少しの間遊んで過ごしたいと思っていたんです。
それからしばらくして、小説家になりたいという夢を抱くようになります。でも、小説を書いて生計を立てるのはなかなか難しいので、ほかに安定した収入を得られる仕事が必要だろうと。そこで公認会計士を目指そうと考え、会計学のゼミに入りました。
しかし、ゼミの先生に研究への姿勢や適性の高さを買われ、「大学院に進んでみないか?」と勧められたことで考え方が変化。尊敬する先生に評価してもらえたことがうれしくて、進学に向けて勉強を始めました。準備を開始するのが遅かったので、自信はあまりありませんでしたが、なんとか大学院に合格できました。
その後はより一層研究にのめり込み、現在の私につながっています。人生どうなるかわかりませんね(笑)。ただ、いつでも一生懸命に悩みながら選択し、常に行動を起こしてきたことは確かです。

Interview

学生編集スタッフの取材

学長に就任して以降、ご自身の研究に取り組む時間はありますか?

正直なところ、満足できるほどは時間を確保できていません。しかし、研究者たるもの研究を疎かにしてはいけないと考えているので、半ば強制的にでも時間をつくるために勉強室を契約しました。空いた時間や休日を使い、週に最低1回は勉強室で研究に取り組んでいます。論文も、年1本のペースで仕上げるのが目標です。
スケジュールの都合上どうしても上記のペースを守れないこともありますが、研究を進めるための「仕組みづくり」は絶対に必要だと思い、実践しています。

悔いの残らない大学生活にするためには、何をすればいいでしょうか?

その「“自分は今何をすべきなのか”と悶々とする時間」を重ねていくことではないでしょうか。悶々とすることは、決して立ち止まることではありません。一生懸命に考える行為は「人としてのキャパシティ」を広げ、その先で吸収できることを増やせると私は考えています。明確な結論を出せなくてもいいんです。それでも自身のキャパシティは拡大し、着実に前に進めます。高く飛ぶために深く沈む姿をイメージしてもらえると、わかりやすいかもしれません。
社会に出ると、自分自身のあり方や将来などについて悩むことに多くの時間や体力を割くことは、なかなかできなくなります。「ああでもない、こうでもない」と模索できるのは大学生の特権。大いに悶々としてください。

神大を巣立つ学生たちに望むことは何ですか?

大学としては「グローバルに活躍してほしい」「社会に貢献してほしい」といったメッセージを送るべきなのかもしれませんが、「ひとりの先生」としての願いはひとつで、とにかく幸せになってほしいですね。実際に、学生の結婚式でスピーチを頼まれたときは、「私はあなたの親ではないので責任はとれないが、ただひとつ心から願うのは幸せになってくれることです」と必ず伝えています。
では、どうやったら幸せになれるのか。幸せの定義は人それぞれですが、幸せを掴んでいる人は、みなさん一様に努力していると思います。水面を優雅に進む水鳥が実は必死に足をばたつかせているように、仕事で活躍している人は常に知識をアップデートしていたり、家庭が円満な人は家族のために時間を使うことを惜しまなかったり。みなさんも、ぜひ自分の幸せに向かって努力を重ねていってください。

Student Comment

インタビューを終えて

経営学部 国際経営学科 4年

三浦 知樹さん

戸田学長の学生への温かい想いが伝わるインタビューでした。個人的には「悶々とする時間が必要」という話が特に印象的です。大学時代にどんな力を身につけておくべきか悩んでおり、なかなか答えを見つけられずにいましたが、考え抜くことで成長につなげたいと思います。

国際日本学部 日本文化学科 4年

山崎 夏美さん

多忙な中でも研究に取り組み、論文を書きたいとおっしゃっているのを聞いて、率直にかっこいいと思いました。また、思い悩むことの大切さについての話も心に刺さりました。4年生になり、このまま社会に出ていいものかと漠然と悩んでいたので、その時間を肯定してもらえて心強かったです。

法学部 自治行政学科 4年

吉原 大翔さん(撮影担当)

正直なところ、インタビューに臨む前の戸田学長のイメージは「堅い雰囲気の人」でした。でも、実際はとても親しみやすく、お話もおもしろかったです。組織のトップに立つには人格者であることも必要なのだろうと感じました。

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