テクノロジーとのいい距離感。VOL.01

「AI」とわたしたち神大生はどう付き合う?

スマホやタブレット、PCなどのデジタル機器や
AIといったテクノロジーは、
いまや私たちの日常に欠かせない存在です。
 vol.01では、学生編集スタッフが、
AI専門家の先生に対談インタビュー。
ますます身近になるテクノロジーと
“ちょうどよく”つき合うためのヒントを
見つけてみませんか。

情報学部
システム数理学科

山口 高平

先生

国際日本学部
日本文化学科 4年

山崎 夏美

さん

経営学部
国際経営学科 4年

三浦 知樹

さん

ギモン、その1AIで日本はどう変わる?

山崎さん

AIの進化により、日本の労働環境はこれからどのように変化するのでしょうか?

山口先生

日本は数年遅れでAI先進国であるアメリカの後追いをするケースが多いため、未来を予想するうえで現在のアメリカの状況は非常に参考になるでしょう。
今のアメリカでは、ほとんどの定型処理はAIで行われています。これを受け、数年前から多くの企業で従業員の大量解雇が進行。組織の構造も変化し、「AIへの理解度が高い若手」が、彼らよりずっと年上の先輩を部下に従えるケースも急増しました。
アメリカはもともと実力主義の文化が強いこともあり、日本でまったく同じ状況になるとは言い切れませんが、それでも大きな変革が起きることは避けられないと考えられます。

三浦さん

今後は日本社会でもAIの知識の有無によって格差が生まれそうですね。

山口先生

実は、日本でもすでに格差は生じているんですよ。例えばIT系の職種の平均給与を見てみると、一般的なエンジニアよりも「データサイエンティスト」のほうが100万円ほど高くなっています。さらに、生成AIを扱える「プロンプトエンジニア」は、データサイエンティストよりもさらに100万円ほど高いんです。

三浦さん

AI全盛時代に社会で価値を発揮するのは、どんな人材なのでしょうか?

山口先生

AIの進化のスピードはすさまじいので、今はできないことも、短期間で克服してくるでしょう。そのため、「AIにできないことをしよう」と考えるのは得策ではないと私は考えています。AIと競うのではなく、「AIを活用して従来ではなしえなかった成果を出すこと」を目指せる人が活躍していくのではないでしょうか。

ギモン、その2勉強にAI、どう活用する?

山崎さん

大学生が勉強において生成AIをうまく活用するコツはありますか?

山口先生

生成AIを常に批判する意識をもつことが大切です。回答のおかしな点を見つけて指摘できれば、生成AIはより多くのデータを参照するようになるため、どんどん深掘りができます。

山崎さん

生成AIを批判するためには、何が必要ですか?

山口先生

やはり知識です。生成AIを使うみなさん自身がしっかりと勉強して、誤りや違和感に気づける能力を高めなければなりません。つまり、生成AIが出てきたからといって、勉強のスタイルが変わることはほとんどないんですよ。興味がある分野を深く追求していけば、AIと議論しながらより深い学びを得られるようにもなるはず。その営みをとおして、これまでにない速さで成長することも目指せるでしょう。

三浦さん

結局は「自分の頭で考えて、知識を蓄える」ということが大前提なんですね。

山口先生

そうですね。本学に限らず、最近は「生成AIにレポートを書いてもらう学生がいる」なんていう話も耳にしますが、そうやって単位をとることに意味はありません。自分で考えていないのだから当然知識は身についていないし、面接をすれば本人が書いたかどうかなんてすぐにわかりますから。それに、考える力を磨かなければ社会では通用しないので、必ず後悔することになります。

まとめ大学生はAIとどう付き合うべき?

山崎さん

私たち大学生は、これからAIとどのように付き合っていけばいいのでしょうか?

山口先生

「習うより慣れろ」で、偏見をもったり尻込みしたりせず、どんどん活用することをおすすめします。みなさんはゆくゆく、幼い頃から日常生活の中で当たり前にAIを使っている世代と一緒に働くことになります。彼らと同じ土俵に立つには、とにかく使って慣れておくしかありません。
AIが有する大量の情報をうまく使えることは、これからの時代に輝ける人の条件です。ぜひAIを自分の「相棒」にして、活躍のチャンスをつかみとってください。

コラム山口先生はどんな
研究をしているの?

山口先生は、約40年間にわたってAIの研究に取り組んできたパイオニアだ。特に、産業の現場で活用できるAIシステムの研究開発に長年取り組んできた。
「一例を挙げると、高速道路のETC設備の点検作業を支援するAIシステムを開発しました。作業員が装着する『スマートグラス』に搭載するシステムで、作業員からの質問に回答したり、作業上の注意点を案内したりできます」

また、近年は各種AI(言語生成AIや画像生成AI、推論AI、AIエージェント、AIサービスロボットなど)の最新の動向や課題、活用事例の研究に注力。人とAIの連携のあり方について、新たな可能性を模索している。AI活用をテーマにした企業や教育機関向けの講演会に登壇する機会も多い。

「神大の先生」で詳しい情報をチェック!

インスタで神大生に聞いてみた。AIについてアンケートご協力ありがとうございました!

Q1.AIシステム使ってる?使ってる81%、使ってない19%
Q2.AIを使うときに意識していることは?情報を鵜呑みにしない45%、依存しすぎないようにする21%、個人情報を入力しない20%、特に意識していない14%
Q3.どんな目的で使ってる?調べもの、面接練習、プレゼンに使う画像作成、レポートの作成補助、記述式の参考に、筋トレのトレーナーになってもらってる、体の調整が悪い時の症状を診てもらっている

◇神奈川大学公式Instagramストーリーズのアンケート機能を使用

実施日:2025年12月2~3日・
2026年1月8~9日/総投票数:770

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