そこで今回は、個性豊かな課外活動に熱中している学生たちにスポットライトを当てました。彼らがどんな想いで取り組み、またその経験をとおしてどのように成長したか、一人ひとりのストーリーを詳しくご紹介します。
同じ神大生の活動を知ることで、新しい一歩につながる気づきや学びをきっと得られるはず。すでに課外活動に取り組んでいる方も含め、ぜひ本特集を自分の世界をさらに広げるきっかけにしてください。
研究
カーレース

profile
⽮作 ゆりなさん
⼯学部 物質⽣命科学科 4年
⾷品美容科学研究室に所属する、⼯学部4年の⽮作さん。「美容に関する研究をしたい」と同研究室を選び、廃棄される未熟マンゴーから「未熟マンゴーの美⽩作⽤に関する機能性の解析」をテーマに研究に励んでいる。
「⾃分の研究が⾷料廃棄解消の⼀助になったり、商品化につながったりしたらうれしいです」
ちなみに、卒業後は企業の品質管理部⾨に就職するという。

そんな⽮作さんが取り組む課外活動は、2年前から始めた「カーレース」。競技⾞でサーキットを⾛り、予選では決勝への出場権とそのスタート位置をかけてタイムで戦い、決勝ではコースを10周⾛って順位を競う。⾞種やレーサーの実績などに応じてクラスが分かれており、⽮作さんが乗るのは、公道も⾛れる⾞だ。それでもサーキットでは最⾼で時速180kmもの速度で⾛り、ライバルとの接触やクラッシュも珍しくない。
⽮作さんはそんなカーレースの魅⼒について「いいタイムを出せたときの格別の喜び」にあると話す。 「ハードな競技ではありますが、その先には代えがたい達成感があります」
一方で、レースは楽しいことばかりではない。2023年9月と2024年6月にはクラッシュを経験し、車は大きく破損。幸い大きなケガはなかったが、クラッシュ直後はパニック状態になり、サポートチームの雰囲気も暗くなってしまったという。
「クラッシュ時は時速120kmほどで走っており、恐怖心が強く残ってしまいました。でも、ここでレーサーを辞めたら〝負け〟だと思ったんです。もともと負けず嫌いではありましたが、カーレースに取り組むなかで、一人ではレースはできないこと、サポートの大切さを感じることが大きく、〝チームのためにも負けたくない〟。いつの間にかその思いが強くなっていたみたいで。
そしてクラッシュ後も、トラウマと戦いながら練習を重ねました。クラッシュしたコーナーに差しかかる度に緊張しましたが、何度も走ることで徐々に克服できましたよ」
カーレースに熱中するうちに、負けず嫌いが加速した…そう話す矢作さんが見据えるのは、さらなる高みだ。
「年に3回開催される『富士チャンピオンレース』に過去5回参加しており、着実に順位を上げています。次回は6位以内に入って入賞したい!そして、ゆくゆくは今より上のクラスのレースにも挑戦したいです」
最後に矢作さんに、チャレンジを続けられる理由を聞いた。
「失敗への不安もあるけれど、後悔するのは絶対に嫌。これからも好奇心を形にしていきます」

ピックアップ!
多彩な部活・サークル特集
歴史のある部活動

profile
神奈川⼤学体育会
⼭岳部
部員数23名
自分たちの
“やりたい” を叶える
山登りやキャンプなど、とにかく自然が好きなメンバーが集まっている山岳部。登山メインのアルパイン部門と、クライミング・ボルダリングメインのクライミング部門があり、創設から94年という歴史もあって、監督や幅広い年代のOBがさまざまな形で今でも現役部員を支えている。
山行の計画から実行までのほとんどを学生主体で行っているため、先を見越して行動する力や、リーダーシップが自然と身についていくという。初心者が多いため、一人ひとりが意見を出し合い、協力して進めていくことが重要になってくる。
また、準備には多くの時間と労力がかかる。山の中ではテント生活をはじめ、普段の生活ではなかなか経験できない苦労の連続だが、山頂の景色は、実際に山に登った人にしか味わえない素晴らしさがあるという。仲間と共に支え合いながら無事に山行を成功させられた時は、大きな達成感を味わうことができる。
学⽣だけじゃない!
教職員の課外活動

profile
野球部
神奈川⼤学 教職員
部員数34名
マネージャー3名
わいわい楽しみながら仲間と野球を満喫しているという教職員野球部。なかには高いレベルで野球を経験した人もいるが、初心者でも楽しめる部だ。
一年間にできるだけたくさんの試合をすることを目標に掲げ、多くて年に10試合ほど、春と秋の神奈川区民大会に出場し、夏には交流のある7つの大学と大会を開催している。怪我をせず、勝っても負けても最後まで楽しく過ごすことを念頭に試合に臨んでいるという。また、職場の役職等は全く関係なく、部長や監督を中心にまとまっているというのはこの教職員野球部ならでは。
「社会人になる前は、大人になると気心知れた仲間ができにくいのではと考えていましたが、この部に入ったことで、世代関係なく良い人間関係を築けたことが一番大きな出来事です」と、話すのは部員の有田さん。仕事仲間なのに仕事を忘れる時間を過ごせるのは貴重なこと。部で出会った先輩や後輩たちには、仕事や私生活の話も気軽にでき、それも充実している理由のひとつだと語る。野球を知らなくてもさまざまな場面で「こんな仲間なら一緒に過ごしたい」と思える人たちが集まっていることが、この教職員野球部の大きな魅力だ。