ゼミ・研究室探訪

ゼミ・名称

中川理絵研究室

学部・学科

化学生命学部 生命機能学科

研究テーマ

植物生理学, 植物育種学

3年生の前期は他研究室と合同で座学により生物学や化学の基礎を学び、後期からは実験に取り組み、ひとりで実験できることを目指す。4年生は卒業研究と3年生指導が中心。「3年生のうちに基礎的な実験手法を覚えれば、4年時に就活と卒業研究の両立もしやすくなりますよ」

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当たり前に目にしている道端の植物にも疑問が生まれる。
見方を変えれば生命の不思議にたくさん出合えるのが生物学のおもしろさです!

研究室生は現在、4年生がふたりと3年生が3人。利用できる実験施設の規模に合わせているため、基本的に少人数であることが特徴だ

「まずは実験をやってみよう」主義。
研究が将来の食糧問題を救うかも

中川研究室は3年生の後期と、比較的早い時期から本格的な実験に取り組むのが特徴だ。「一般に3年生は座学中心のケースが多いですが、この研究室では実験を重視しています。実験の過程で疑問が生まれ、文献を調べることで座学に等しい学びを得られるからです」

植物の根、葉、花などが成長する仕組み、すなわち植物の遺伝子やタンパク質がどうはたらくのかを研究するのが植物生理学。実験ではシロイヌナズナを使用して、中川先生の研究対象であるオーキシンのはたらきを中心に観察をしている。
「オーキシンは植物の発芽から枯れるまで、すべての成長過程に作用している植物ホルモンです。解明が進めばさまざまな植物の成長をコントロールできる可能性があります。それは、たとえば天候不順の年でも作物の成長や収穫を調整できることにつながるので、食糧自給率向上などにも貢献できるかもしれないんです」

研究が将来、人類を救う可能性があるのだ。しかし、学びの本質はそれだけではないという。
「私の研究室で身につけてほしいのは、実験の手法や卒業研究を通した課題への取り組み方。どんな仕事にも通じる、社会人としての基礎を身につけてもらえれば嬉しいですね」

研究室に備えられた本格的な設備を使って実験に臨む。手法を身につけた4年生が3年生に指導。人に教えることが自身の確認と成長にもつながる

小さなシロイヌナズナの種を、一つひとつ慎重に並べていく。実験は繊細な作業も多い

質問はなんでも受け付ける気さくな中川先生。「研究室では、なるべく学生の声に耳を傾けることも意識しています」

意外な一面を発見!?

私は

が好きです!

「神大猫部」をつくりたいくらい猫が好き! 家では写真のチャチャ(左/メス11歳)とビビ(右 /オス15歳)のほか4匹、合計6匹の保護猫を飼っていて、帰宅後、猫に囲まれるのが幸せな時間。もともと夫が猫を飼っていて、結婚後にいっしょに暮らすようになったのですが、いまでは私の方がハマっています。甘えたいときは寄ってきて、嫌なときは「触るな」みたいな態度をとるツンデレなところがいい。人との距離感の取り方も猫に学んでいます(笑)

※取材当時の内容です
(2023年3月発行「神大スタイル338号」より)

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